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大岡昇平が私たちに教えてくれること

大岡昇平「無罪」新潮文庫あとがき

なによりも「真実のすべて」が法廷に出るという原則は、有罪になるにせよ、無罪になるにせよ、当事者にとっても、人民にとってもよいことだと思われます。

 判事や検事の専門家意識、司法権力を行使するという強権意識、その職能から来る処罰欲は、人民の平安にとって危険です。