大岡昇平bot

大岡昇平が私たちに教えてくれること

大岡昇平記録文学について』

 戦争は厳粛な事実であります。日本はもう自ら戦うことはありますまいが、それだけに国際関係の微妙な一環として、国の存立をかけなければならない我々にとって、国家組織の最高の表現である戦争について盲目であることは許されますまい。戦争を知らない人は半分は子供であります。戦争の真実に目をつぶって平和国家が建設出来ると思うのは、多分永久に欺されることにほかならないでしょう。