大岡昇平bot

大岡昇平が私たちに教えてくれること

大岡昇平『戦争』

 いよいよここが最後だというとね、まわりからこう押しつけられるような気持、まあ、この気持は戦争にいかないとわからないだろうな。こういう目にあわなきゃなかなかわからないわけだよ。

 その時は敵に会って殺されるという風には考えなかったんだなあ。軍部というもの、ああいう下らない組織のためにこういう下らない死に方をしなきゃなんない、そういう風に感じましたねえ。これはその時の実感ですよ。