2022-08-25 ■ 大岡昇平「『野火』の意図」 「主人公の姿はいつも眼に見えていなければならぬ。さもないと不可解になる」 「細部には平静が支配していなければならぬ。その中で主人公だけが狂って行く」 とノートに繰り返しています。狂気や神という架空のものを読者に納得さすために、僕は出来るだけ、物語に現実味を与えなければならないと思いました。